上ノ郷城址にて (蒲郡市神ノ郷町城山)
以前、上ノ郷城の主郭は蜜柑畑、竹薮などが存在し、見通しが悪かったのですが、発掘が進むうちにすっかり開けた場所になっていました。主郭あたりからは、三河湾の眺めもよく、竹島がくっきりと見えました。

主郭中央あたりに建物の基礎となる敷石が数箇所認められ、東側一段低い位置(井戸址の西南部)にはしっかりと叩いて固められた土壇が見つかりました。またそのまわりには石組がめぐらされています。ところどころに炭化した土面が見えていました。
主郭西方にもかなり整然とした石組が続いており、さらに上部に重要な建物があったことが予想され、次回の発掘で何が出てくるか楽しみです。

次回発掘調査は来冬に予定されています。なお今期の発掘については、現地説明会などは行われないとのことです。

重機を入れることができない発掘作業であったりして、いろいろ大変だったようです。記録撮影などでお忙しかったにも関わらず、ご丁寧に説明いただきありがとうございました。
(画像左側は、主郭西方の石組部分、人物が写っている画像右側は、土壇とその右下に敷き詰められた石組部分です。)

コメント

nophoto
kourei
2007年2月17日19:14

行かれたのですね♪
鬱蒼としたイメージは変わったようですね。
城跡に限っての調査は思いのほか少ないので、興味ありますね。
今月中には埋めてしまうのかな?

倉次郎
倉次郎
2007年2月17日21:15

たまたま時間調整の都合がついたので、20分ほど散策してきました。主郭は、ミカン畑や草叢で鬱蒼としていましたから別世界ですね。
そうです。今月中に埋め戻しです。